EZO -いいぞ-

1分で考えたブログ名。特に、意味はない。

渋谷を散歩してきた話

※マジでただの日記です

きっかけは、loundraw氏の個展が開催されることだった。

loundraw 原画展開催中@渋谷 (@loundraw) | Twitter
「loundraw」のプロフィール [pixiv]

イベントの存在を知っている程度であった先週、「前売り券は今日までです」ツイートを偶然のタイミングで目にしたことで焦りながらも購入した。そしてその日付が今日だった。1つの用事のために出かけるというのはなんだか効率が悪く損した気分になるのだが、今回はそれでも楽しみな気持ちで出発することが出来た。

yoakimi.loundraw.jp

自分は以前から氏のイラストがとても好きだ。最近だと(やっと、というか今更)、彼がキャラクター原案を担当したアニメ「月がきれい」の録画を見終えた。ちなみに非常に好みの作品だった。
絵を描くこと自体には疎いため、残念ながら作品群の魅力を語るための言葉を自分は持っていない。ただ、いいなあ、好きだなあ、と思える絵たちが並んでいて、短い時間ではあったが多幸感にあふれて充実した時間だったと言える。自分へのお土産に、三秋縋著の小説「夢が覚めるまで」を購入した。読むのが楽しみだ。

当初は、これだけで帰る予定だった。渋谷駅の新南口という名前に困惑しながら駅→個展→駅ととんぼ返りし、改札前に立った。そこで、急に気が変わった。特に用事や買うものを思い出したというわけでもないが、ただなんとなく、もう少し渋谷を歩くことにした。

つまり、18日に投稿しようとしている動画を半ば諦めることにした。まだ慌てる時間じゃない。

再び新南口、しかしこれといって目標地点が無い。とりあえず安易ではあるが、アニメイトブックオフがあるあたりを目指すことにした。以前数回行ったことがあったので、概ねの場所は知っていた。北に向かって歩き始めた。

このあたりでふと思い立ち、愛用のiPodを取り出してイヤホンを耳にはめた。カナル型ではなく、周りの音も聞こえるタイプだから大丈夫……みたいな自分でもよくわからない考えに基づいていた。
久しぶりにBUMP OF CHICKENでシャッフルすることにした。これも単純な理由で、loundraw氏制作のアニメ(予告風)に使われていた「66号線」が懐かしかったからだ。何年も前、YoutubeなんかでBUMP OF CHICKENと検索していた記憶が蘇ったりした。

しかし早速行く手を阻まれる。渋谷駅大改装の工事現場が目の前にあった。そういえば以前からリニューアルの構想は聞いていたと思い出した。そのまま回避してひたすら北西(109などの方角)を目指すことも出来たが、気分で歩道橋を渡り、ヒカリエに向かった。煙ではないが高いところが好きなので、自分はなんとやらなのかもしれない。

ヒカリエに着いた。が、予想通り1階のガラス張りから見える店内は女性客が多く、陰キャオタクである自分は用事もないのにふらふら入ることをためらった。華やかな雰囲気を壊さないように気を遣った。多分。というわけで、横のエスカレーターで店に入ること無く上を目指すことにした。やはり自分はなんとやらなのかもしれなかった。
人生で数回目に見る、リング状のモニタ。ちょうど14時だったらしく、時報的な演出が流れていた。自分は初見の時このモニタに感動してしまっていた。今回はそこまで驚くことはなかったものの、やはりこのアイテムは見ると嬉しくなってしまう。

3階、4階まで上がった。5階以降はどうやら店内に入らないといけないらしいので断念した。3階や4階のエスカレーターホール(?)は、さっきまであんなに人がいた渋谷とはとても思えないほど閑散としていた。静かで、ひたすら工事現場がうるさいだけで、たまに上野行きのメトロが走っていくのが見えて、遠くには109やなんだかよくわからない大きなディスプレイといったいかにも渋谷の光景(ハチ公口?)が見えて、とにかく不思議だと思った。そしてこの工事が終わったときのことを想像して、この日を懐かしむのかもしれないなんて思いながら、適当にそこから見える風景の写真を撮っておいた。

この辺から、早くも記憶が曖昧になってきた。ヒカリエ2階からJRの方に歩き、連絡通路にある画面を見た。それは「2020年に向けて改装工事頑張ってます」的な計画を紹介する動画であり、職業病みたいなものではあるのだが、カッコいい動画に惹かれて少しの間立ち止まってそれを見ていた。そのあたりを歩いていて思ったのが、渋谷駅はとても近代的なデザインであるということだ。
新宿駅はダンジョンと名高かったり単純に有名だったりゴジラがいたり歌舞伎町があったりとなんとなく東京を代表する駅というイメージが強かったのだが(個人の感想です)、渋谷駅のほうがスタイリッシュで若者の街感があるというか、洗練された印象を受けた(個人の感想です)。
素人が何を言っているんだとか経緯があるんだとかそういうのもあるとは思うが、こっちのほうが好きだな、と歩きながらふと思った。

書きながら思い出した。なんとかしてハチ公口あたりまで歩き、目の前の大きなTSUTAYAを利用したことがないことに気づいたので入ってみたのだ。地下のコミックコーナーを物色してみたり、6階に行って小説の新刊を見てみたり。
本の表紙というのはやはり注目されるもので、当然ながら自分の好みのデザイン・絵柄に目がいってしまうのだが、先程見たばかりのloundraw氏のイラストがいくつも目に入り、改めて凄いな、もっと活躍してほしいな、と思った。そろそろ自分の語彙力のなさが恨めしくなってきた。

7階にはおしゃれなカフェがあった。フェンダーカフェと書いてあったと思う。その名の通り多くのギターが展示されており、そこまでロックバンドに詳しくない自分でも知っているバンドの名前もあった。非常にいい雰囲気のカフェだったため、機会があれば利用してみたいとも思った。本屋で気分で文庫本を買い、併設のカフェでそれを読みながらコーヒーをいただく。ぶっちゃけ憧れのシチュエーションである。

TSUTAYAを後にし、予定通り西に向けて歩き始めた。概ねの場所は覚えていたが、やはり詳細に自信はなかった。スマホで地図を見るかと思ったところで、「ブックオフこの先50m!」というありがたいサイネージを見た。その後すぐに違う店の広告に変わった。案内板も画面の時代になったのかと、時代の変化に驚いたりした。単純に地域差かもしれない。

ブックオフを出た。どうやら入ったときは裏口からだったらしく、正面口から出ると目の前にアニメイトが入っているビルがあった。とりあえず入った。ふらふらしてオタク成分を補給し、そのままノリでまんだらけにも向かった。以前から気になっていた漫画を発見し、つい購入してしまった。

ちなみに帯と裏表紙以外にストーリーに関する情報は仕入れていない。どんな漫画なのかよく知らないが、できるだけ前知識無しで読むのが好きなのでわりとギャンブルな部分はある。でも楽しい。

時間的にそろそろ帰るか、と思った。記憶を頼りに歩いたのだが、ここで交差点にぶつかった。勘で右に曲がった。そこで東急デパートの地下に続く階段を見つけたのだが、「駅にも繋がっているはずだ」と何故か信じて入った。結果としてつながっていなかったわけではあるが、気になった惣菜を買って夕食を確保できたのでまあ結果オーライということにしたい。

地下から出、なんとなく間違いを察してさっきの交差点で直進を選んだ。少し歩くと、遠くに見覚えのある工事中ビルが見えた。ドンキホーテの横を通り、109の横を通り、無事に渋谷駅にたどり着くことが出来た。行きは埼京線だったから帰りは山手線を使おうとか、そんなどうでもいいことも探検の一部にカウントすることにした。

今回の散歩、恐らく五十嵐藍著「ワールドゲイズ クリップス」を最近読み返してしまったことに原因がある。あのふわふわした、目的もなくさまようような感覚。中二病の自分はきっとアレに憧れてしまったのだ。冷静に考えると痛いような気もするが、事実としてはただ展示会+お買い物に出かけただけなのでまあ許容範囲だろう。自分の捉え方次第だ。なるべく自分に優しい方向性で行きたい。

前述の通り、自分は陰キャオタクとしてここまで生きてきた。そして渋谷はオシャレで華やかな人たちのための街であり、どちらかというといわゆるウェイ側にいないと存在を許されないと思っていた。勝手なイメージである。
しかし今回、別にそんなことはなく、色んな人が居て好きにしているだけなのかな……程度に、印象を改めることにした。スタイリッシュ大改装が終わるのが非常に楽しみだ。あまりの近代的具合で自分が感動して滂沱の涙を流すような、そんな駅を期待したい。